2016年1月30日 てつがくカフェ第11回(報告)

1月30日(土)より、第11回のてつがくカフェ@せんだい×とうきょうが開催されました。
今回は、事前にテーマを設けず、当日参加者で決めるというスタイルで、やってみることにしました。

いくつかテーマがあがりましたが

「出来事がイベントになること」

という内容で話し合うことで、対話がスタートしました。

まず、「出来事」と「イベント」についてイメージすることや、その違いについて列挙をしました。

・出来事は過去で、イベントはこれから。
・出来事は起こっていること、問題だが、

・イベントには祝祭的要素がある
出来事は混沌、
・イベントはスローガン、まとめあげる、忘れるためのもの、
集客、企画、形骸化、キョリ感

 

などが、挙げられました。

そのなかで、キーワードとして、
「区切り」「意図する/しない」「忘れる/思い出す」などがあげられました。
「場所」や「当事者性」のほか、メディアの取り扱い方、なども参考意見として出ました。

その後、「問い」を立てる試みのなかで、もう一度「出来事」と「イベント」を整理する作業をした後で、「問い」の候補が5点ほど出ました。

・私たちはここに出来事をどういう解決に導き、イベントにはどういう方向性を持って関わるべきか

・イベント化していくなかで、どのようにそれを考えるべきか

・イベント化というのは、どういう営みなのか


・出来事がイベントに変わるのはいつなのか


・何を忘れたらいけないのか。

ところが「イベント」「出来事」を問いとするなかで、
もう一度、これらの言葉の定義や範囲について合意を出てくる必要が複数の参加者の意見として出てきました。
時間の制約があるため、これらを課題として個々人が持ち帰り、
引き続き考えていく、ということで、今回のカフェが終了しました。

今回は、初参加の方が半分いらっしゃいましたが、活発な対話が行われ、震災5年を迎える区切りやイベントを、捉え直す機会となりました。