2014年2月1日。
東日本大震災以後、「震災」に注目し、対話がおこなわれている「てつがくカフェ@せんだい」の流れに続く形で、<東京>で、「てつがくカフェ@せんだい×とうきょう」の第1回が行われました。
当日、14時より秋葉原にある、NPO法人エイブル・アート・ジャパンの協力のもと、アーツ千代田3331内の会場をお借りして、集まったのは、参加者13名、スタッフ4名の計17名。
第1回の司会は、てつがくカフェ@せんだいのメンバー、西村高宏さん。
西村さんは、まず仙台で震災をテーマに約30回にわたり対話してきて、約3年経ってようやく、被災地の仙台ではなく、東京で話すことができたという「語りづらさ」「負い目」について、紹介されました。
そこから会場から、一人ひとりが、3年前の大震災発生時、自分がどこで何をしていたか、どんな気持ちだったか、そして今どんな気持ちになっているかが語られ始めました。
参加者は東京、関東だけでなく、仙台、愛知の方もいらっしゃり、被災地との自分の物理的・心理的距離のこと、それぞれの生活の場において、震災から時間が経つことに対して起こる自分の感情、経験などが様々な角度から、率直に語られました。
そこから、今度は、気になる「キーワード」を探す対話、
最終的には、今後、”この”「てつがくカフェ」で話し合う
具体的な<問い>の形にするための対話が行われました。
その過程で、皆が<東京>という場を意識して<震災>を
語ることに関心があるということを再確認しました。
この<問い>の形にする作業は、参加者にとって少し難しい
課題でしたが、最終的に以下のテーマに落ち着きました
「震災を生きる私たちにとっての<東京>とは」。
参加者の声としては、「少し難しかったが、今後も楽しみ」「有意義な話し合いができた」などの意見が寄せられました。また仙台のてつがく経験者からは「仙台とは話の質が違うことが新鮮」などの感想もありました。
次回は、4月26日開催となります。